AJ

伊勢半本店紅ミュージアム/南青山

2010年4月29日

誕生、お宮参り、七五三、婚礼、還暦…女の一生を彩る「紅」
玉虫色の輝きは高品質の証 江戸創業の「伊勢半本店」

06_isehan

紅猪口と呼ばれる磁器の内側に刷かれた玉虫色に輝く口紅。紅筆に水を含ませなぞるとたちまち鮮やかな赤に変わる。のせる紅の量やもともとの唇の色によっても色味は変化する。水彩画の技法のように重ね加減で淡い桃色から深紅まで濃淡を表現できる。

伊勢半本店の歴史は江戸時代から、過去には皇室にも献上した格式ある製品だ。紅の製法は門外不出。創業以来、口伝で守られてきた製法は今もなお、機械化されず職人の手仕事によるもの。原料のベニバナは山形産の最上紅花を使用。刺のあるベニバナ栽培の機械化は困難で、ここでも種まき以外はすべて手作業だ。
「紅花」の花の色はほぼ黄色で、花弁に含まれる赤の色素は約1%、その貴重な赤の色素を昔ながらの技法で抽出し製造。天然成分のみで作られる。

小町紅 季ゐろ
有田焼の紅猪口は日本の四季をイメージし季節を彩る花の模様と特徴ある形の4デザイン。各12,600円

伊勢半本店 紅ミュージアム
紅の歴史や受け継がれる技を展示した博物館。江戸の化粧習慣や化粧道具など、文政八年創業の伊勢半本店が大切に所有してきた江戸期の文化を知る貴重な資料も展示。
併設のサロンスペースでは実際に「小町紅」を体験できる。英語での案内も可能。

住所:港区南青山6-6-20 1F(東京メトロ表参道駅より徒歩12分)
TEL:03-5467-3735
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜、展示替期間、年末年始
入場料:無料

Photo by : Yuji Tozawa

Tags: , ,

Category: 伝統文化, 地域情報, 暮らし, 東京都