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花鳥文様の柿右衛門様式

2014年6月24日

白磁に赤絵を描く美の調和 花鳥文様の柿右衛門様式

佐賀県には、伊万里焼・有田焼、唐津焼など、世界にその名を馳せるやきものの伝統がある。有田で作り伊万里港から出荷されていたことから、当時の有田焼は伊万里焼とも呼ばれている。

なめらかな白磁の美しさと繊細な絵付けが魅力の有田焼。1640年代、日本で初めて赤絵磁器を完成させた酒井田喜三右衛門 が初代柿右衛門。佐賀の方言で、米の研ぎ汁のことを「濁し」という。代々の柿右衛門が受け継ぐ技法は、米の研ぎ汁のように温かみのある白い素地だということから「濁手(にごしで)」と呼ばれる。素地は土などの原料の配合や製法により成形される。

1650年代からオランダの東印度会社によりヨーロッパに広まり、十八世紀になるとヨーロッパ各地で、柿右衛門の模倣品が生産されるほどに。約400年の時を経て尚、その技術と精神が受け継がれる。2013年逝去された人間国宝の十四代酒井田柿右衛門。阿蘇や九重など野山の草花のスケッチをもとに独自の世界を切り開き、多くの功績を残した。

Category: Vol.18, 佐賀, 佐賀, 日本工芸