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浜松まつり

2016年9月27日

大凧揚げに御殿屋台の引き回し 昼夜、浜松っ子の熱気冷めやらぬ、浜松まつり

「勇猛、果敢、家族愛、地域愛」毎年5月3日から5日まで開かれる浜松祭。我が子の誕生と健やかな成長を願うのは、家族だけではありません。町内の人からも祝福されて、みんなで凧を揚げる。浜松祭は家族と町内、そして浜松が一体となった祭りです。

 

 浜松祭の起源は、今から450年前、当時の城主の誕生を祝って凧が揚げられたのが最初とされていますが、定かではありません。大きく賑わうようになったのは、ここ50年くらい。製造業を中心に発展した浜松の現代史と重なります。毎年5月3日~5日まで。150万人もの人出が。

 

 

 

初日は、初めて生まれたお子さん(初子)を、町内会で祝って、その子の名前の入った凧を揚げるのです。

 

まるで戦いに挑む行進のよう

各町内では参加者たちが、同じ図柄の法被をまとい、その図柄の旗を振りながら会場となる中田島に集結します。すぐそこには遠州灘の海が迫っています。強い浜風が凧揚げには最適。各陣屋では凧揚げの準備が着々と進みます。

 

5月3日、午前10時号砲!

いよいよ凧揚げの開始だ! 「オイショ、オイショ」の掛け声とともに、各町内の旗が中央に集結。少しでも早く揚げると縁起がいいと信じられているので、旗竿をぶつけながら、号砲の時を待ちます。もみ合う若衆たちの全身から熱気がほとばしります。 

 

各町内では、そろいの法被も用意します。独創的な図柄が背中に見えます。これが「凧印」。心をこの凧印に込めて、町内が一致団結!

 

 

地域と家族の絆深まる伝統行事

「僕も40年前に凧を揚げてもらったのです」 今回取材させていただいたのは、西上池川町の山岸家のみなさん。1歳8か月になる洋登君の凧を揚げます。お父さんの洋一さんは、洋登君を抱いてもう感激しきり。「でも、40年前のことなんて、覚えてませんが」。

 

「さあ、初子凧だ! 落ちないように、威勢よく大空に舞いあがれ」 洋登君の名前が入った凧がいよいよ出陣です。初子凧が落ちたりしたら縁起が悪いとされているので、町内会の揚げ手の人たちにも緊張感が漂います。さあ、揚がったぞ! 長い綱を大勢で引っ張ります。

 

 

83の町内を華麗に練り歩く「御殿屋台」

 

「夜には町に、各町内会の御殿屋台が。美しく壮麗」夕刻、浜松駅周辺に御殿屋台が集まります。意匠を凝らした屋台の上では、着物姿の女の子たちが笛や太鼓を奏でます。その愛らしいこと。凧は男の子が主役、御殿屋台は女の子が主役なのですね。周辺は見物客でぎっしりです。

 

 

 

 

 

Category: AJNumber, Vol.25, 伝統文化, 地域情報, 浜松