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黒川温泉/熊本県

2010年1月21日

四季の移ろいを感じ、川や木のせせらぎに耳を澄ます
多種多様な露天風呂、「黒川温泉」で湯めぐり

源泉数1430ヶ所余。温泉天国の熊本では、異なる泉質と豊かな自然が織りなす景色が旅情を演出。
阿蘇・南小国町にある黒川温泉は、国内有数の湯治場として知られる。

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熊本空港から約1時間30分、筑後川源流を囲む山間に、木を使った情緒溢れる旅館が並ぶ温泉街だ。
春には桜や新緑を愛で、初夏には蛍や満天の星空と戯れ、秋は紅葉、冬は雪景色と異なる風情がある。

黒川温泉は、その昔、貧しい塩売りの若者が病気の父親のために瓜を食べさせようと盗みをして地主に首をはねられた。ところが落ちていたのは地蔵の首だった。孝行息子のために地蔵が身代わりとなったのだ。その地蔵が「ここに安置して下され」と喋り、そこから温泉が涌いた、と言い伝えられている。

温泉街の中央にある地蔵堂に首なし地蔵が祭られ、向かいの共同浴場「地蔵湯」が元湯ということだ。コイン(100円)を入れると入口が開き、入浴料100円を下駄箱に置く。
もう一軒、川沿いにある公共浴場の「穴湯」(100円)も旅館とは違った味わいがある。

黒川ルールと入湯手形

05_kuma_onsen02黒川温泉のユニークな試みの一つに入湯手形(1枚1200円)がある。組合に加盟する24旅館の露天風呂のうち3カ所に入浴できる(8:30〜21:00)。他にも、全部制覇したパーフェクト賞、15の風呂に入浴すると敢闘賞など、認定証や記念品の贈呈がある。

また温泉街を行き来する際に履く下駄や傘は、どの旅館も共通のものを使う。かけ湯をしてから浸かる、浴槽へのタオルの持ち込み禁止、大声で叫ばないなどといった温泉マナーに加え、自然への思いやりを大切にし、石けんの水を川に流さぬよう、環境にやさしい「よもぎ石けん」や「よもぎシャンプー」などのオーガニックなものを使用するのも黒川ルールだ。

黒川温泉観光旅館協同組合インフォメーションセンター

住所:阿蘇郡南小国町黒川さくら通り
電話:0967-44-0076

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