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銀座・三河屋

2010年1月25日

江戸時代の伝統的な食文化が現代に復権
全国から集めた伝統食を並べる「銀座・三河屋」

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創業は元禄時代(1688〜1703年)にさかのぼり、三河の国から出てきた一代目が汐留で酒を販売していた。途中、油商を経て、1867年に糸商として、銀座8丁目に店を構える。

2003年、江戸開府400年の年に、全国から厳選した江戸時代の伝統食を取り扱う店として生まれ変わることになった。社長の神谷修さんが「江戸料理百選」という本に出会い、「煎酒」という調味料に興味を持ったためだ。

「煎酒(いりざけ)」は、主に江戸時代1556〜1809年までの約250年もの間、日本人に親しまれた調味料で、日本酒に鰹節と梅干しを入れて、ことことと煮詰め、味を調えたもの。やがて、醤油が安く出回るようになり、食卓から姿を消すことになった。「250年も使われていた調味料ですから、間違いなく、今の日本人の舌に合うものだと思いました」

さっそく「江戸料理百選」の著者で、江戸料理研究家の福田浩さんの協力を得て、当時の料理本から、甦らせることに成功した。この店の煎酒は、有機栽培された紀州南高梅の梅酢を使用し、一般的な醤油よりも塩分は4割控えめのヘルシーな調味料だ。鰹節の旨味と梅干しの酸味が程よく利いて、白身魚の刺身や湯豆腐、卵かけご飯、サラダにもよく合う。

05_ginza_mikawaya01神谷さんに江戸時代の伝統食のよさを聞いてみた。「当時は冷蔵庫がありませんから、季節の食材を活かした、シンプルな料理です。食材は旬のものですから、栄養素も詰まっているし、化学調味料を使わないのでヘルシーですよ。今の便利さと引き換えに失った、“同じ釜の飯を食べる”という昔ながらの食のスタイルを取り戻し、家庭の食卓を楽しくできればと考えています」

住所:東京都中央区銀座8-8-18
電話:03-3571-0136
営業時間:11:00〜20:00
定休日:日曜・祝日
http://www.ginza-mikawaya.jp

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